2/4 Lexus リモコンキー/スマートキーの電池(バッテリー)交換

1/4 Lexus リモコンキーの電池(バッテリー)交換

前回は、Lexus NX200t のキーの種類とそれらに入っている電池/バッテリーの種類を書きました。おさらいするとこんな感じです。

キーの種類                   電池 CR2032 CR2412
リモコンキー/スマートキー 1個
カードキー 1個
リモートスタート(プレミアム) 2個
リモートスタート (ベーシック)

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カードキーの電池(バッテリー)交換はこちら ↓ を参照してください。

3/4 Lexus カードキーの電池(バッテリー)交換

リモートスタート(プレミアム)の電池(バッテリー)交換はこちら ↓ を参照してください。

4/4 Lexus リモートスタート(プレミアム)の電池(バッテリー)交換

 

今回は、① リモコンキー/スマートキーの電池交換手順の紹介です。

① Lexusリモコンキー/スマートキーの電池交換

Lexus リモコンキーを横から見た写真です。

 

手前の左側に「PUSH」と書かれた部分があります。下の写真の赤矢印のところです。

 

「PUSH」全体を押すのではなく、P側を押すとH側が浮き上がってきます。押したままの状態で、キーホルダーのリングを引っ張ると、隠されていたキーが抜けてきます。

 

キーが抜けたとこをを覗いてみると、こんな感じです。

中にある溝と言ってもわかりにくいので、赤で囲ってみます。

ここに抜いたキーの先端を1mm程度差し込みます。

そして、キーを左右に回すと、キー本体のカバーが「パキッ」と音がして少し開きます。「パキッ」は壊れた音ではないです。少し開いた状態はこんな感じです。

開く前↑     開いた後↓

 

あとは、手で真っ二つに開けます。

写真の左側には、リモコンキーのボタン(白いのが3つ)があり、それが取れるかもしれませんが、大丈夫。元に戻せますので焦らずに。

右側には、シリコンの防水?or防塵?カバーがあるので、それを外します。形が、左右対称ではないので、戻す際にわからなくならないように注意してください。

心臓部が見えてきました。次にこの心臓部を取り出します。手のひらの上で逆さまにすれば出てきます。

出てきた心臓部を裏返しにします。

ついに電池(バッテリー)発見!  でも、この電池が取り出しにくいんです。手でやろうとすると、爪なんか折れそうです。

そこで、再び取り出した金属のキーを使いたいところですが、バッテリーをショートさせる危険があるので、それは絶対にやめてください。

ちょっと高級な割り箸を探しましょう。こんなやつです。

上の方が斜めにカットされているやつです。無ければ、普通の割り箸を斜めにカットしてもいいでしょう。

割り箸が見つかったら、これを下の写真の赤矢印にあるように、電池と心臓部の隙間に入れて割り箸を左右に回します。高級すぎる割り箸だと、幅がありすぎるかもしれません。その場合は、割り箸を使うときのように割って片方を使いましょう。

奥まで入れる必要はないです。と言うか、奥まで絶対に入れないでください。ちょっと引っかかりがある程度でいいです。

電池を外した状態はこんな感じです。

電池の下に、電極の薄い円形の金属があります。割り箸を奥に突っ込み過ぎると、この金属を破壊してしまうので、くれぐれもご注意ください。

この記事を読んで “難しい” と思ったあなた! 車の買い替時かもしれませんね。まずは査定してもらいましょう。



カードキーの電池(バッテリー)交換はこちらを参照してください。

これで電池交換の準備はできました。本日は、ここまでです。次回は、② カードキーの電池(バッテリー)交換手順をご紹介します。

3/4 Lexus カードキーの電池(バッテリー)交換

3/4 Lexus カードキーの電池(バッテリー)交換

1/4 Lexus リモコンキーの電池(バッテリー)交換

初回で、Lexus NX200t のキーの種類とそれらに入っている電池/バッテリーの種類を書きました。おさらいするとこんな感じです。

キーの種類                   電池 CR2032 CR2412
リモコンキー/スマートキー 1個
カードキー 1個
リモートスタート(プレミアム) 2個
リモートスタート (ベーシック)

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リモコンキー/スマートキーの電池(バッテリー)交換はこちら ↓ を参照してください。

2/4 Lexus リモコンキー/スマートキーの電池(バッテリー)交換

リモートスタート(プレミアム)の電池(バッテリー)交換はこちら ↓ を参照してください。

4/4 Lexus リモートスタート(プレミアム)の電池(バッテリー)交換

今回は、②のカードキーの電池交換手順の紹介です。

②Lexusカードキーの電池交換

Lexus カードキーを表から見た写真です。裏面もほぼ同じ形状ですが、Lexus マークはありません。

上の方に赤いマル印を付けました。表面と裏面の同じ場所を親指と人差し指で結構強めにつまんで上方向に引っ張ります。抜けにくいと言うか、外しにくいのでコツを掴むまで何度かトライしてください。

外れると、こんな感じで電池が見えます。

拡大するとこんな感じです。電池もちょっと引っ張りだしています。

電池を取り出したところです。取り出したら、新しい電池と交換します。電池には、表裏+-の極性があるので注意しtえください。Lexus マークnほうが+です。

電池を交換したら、外したカバーを戻して終わりです。

これでカードキーの電池交換はできました。本日は、ここまでです。

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次回は、③ リモートスタート(プレミアム)の電池交換手順をご紹介します。

4/4 Lexus リモートスタート(プレミアム)の電池(バッテリー)交換

4/4 Lexus リモートスタート(プレミアム)の電池(バッテリー)交換

1/4 Lexus リモコンキーの電池(バッテリー)交換

初回で、Lexus NX200t のキーの種類とそれらに入っている電池/バッテリーの種類を書きました。おさらいするとこんな感じです。

キーの種類                   電池 CR2032 CR2412
リモコンキー/スマートキー 1個
カードキー 1個
リモートスタート(プレミアム) 2個
リモートスタート (ベーシック)

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リモコンキー/スマートキーの電池(バッテリー)交換 はこちら ↓ を参照してください。

2/4 Lexus リモコンキー/スマートキーの電池(バッテリー)交換

カードキーの電池(バッテリー)交換はこちら ↓ を参照してください。

3/4 Lexus カードキーの電池(バッテリー)交換

今回は、③リモートスタート(プレミアム)の電池交換手順の紹介です。

③ リモートスタート(プレミアム)の電池交換

下の写真は、アンテナを伸ばし表面を映したものです。

裏面には、Lexus マークがあります。

裏面の Lexus マークの下の方に、+ネジがあります。これを精密ドライバーか、細い+ドライバーで外します。

+ネジを外して、カバーを上の方にスライドさせてところです。ところが、これではカバーが外れないんです。

アンテナの下にカバーの突起があり、アンテナが邪魔して外せません。ちょっと無理やりやれば外せないこともないですが、無理は禁物。

アンテナを少し引き出します。

アンテナは、数段階の太さのポールから構成されていますが、一番上の細いポールを引き出してください。

下の写真のように太いポールではうまくいきません。

カバーを外したところです。

赤く囲まれたのは、写真を加工しているわけではありません。防水?用のシールゴムです。ホコリなど付かないように注意してください。

電池を交換したら、外したカバーを戻して終わりです。

この記事を読んで “難しい” と思ったあなた! 車の買い替時かもしれませんね。まずは査定してもらいましょう。



ここまでで3種類の Lexus キーの電池交換は終わりです。残念ながら、④リモートスタート (ベーシック)は持ち合わせていないので、電池交換の手順をご紹介できませんでした。悪しからず。

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1/4 Lexus リモコンキーの電池(バッテリー)交換

私は、現在(2018年5月) Lexus NX200t に乗っています。2016年9月に RX450h から乗換えました。RX450h は7年も乗ってようやく買い替えました。NX200t も既に1年と9か月経過しました。最近インフォメーションディスプレイに「キー電池残量低下」みたいな表示が出ました。リモコンキー/スマートキーの電池/バッテリーの交換を促す表示です。Lexus の電池ってその辺に売ってないんですよね。昔はそうでしたが、今はどうなんだろ。ホームセンターとか探してないですが、昔は置いてなかったので Net で探して買うわけです。前の RX450h の時は、一度 Lexus 晴海に持っていったら、無償で交換してくれましたが、私としては自分でリモコンキー/スマートキーくらい自力でなんとかしたいわけです。お金の問題じゃないし、Lexus のサービスが嫌いと言うわけでもないんですが。いじくるのが好きなんです。いじくるって、北海道弁かな?北海道なら「ちょうす」か。

リモコンキーの電池/バッテリーが切れたら乗換時期だと言う友人もいますが、私はどうしよかな。まず電池/バッテリーの交換してみようかな…

乗換したい方は、査定してみるといいですね。



1 Lexusのキーの種類と電池/バッテリー

さて、本題に入ります。NX200t には3種類のスマートキーがあります。他の Lexus も同じキーを使っている車種はあるので、参考にしてください。

① リモコンキー/スマートキー  2個標準で付いてくる。いや1個だけだったかな?

② カードキー 1枚標準で付いてくる

 

③ リモートスタート (プレミアム)   ディーラーオプション

④リモートスタート (ベーシック)

持っていないので詳細不明です。

 

これらのキーには、すべて電池/バッテリーが入っています。その電池の種類と入っている個数は以下のとおり。

キーの種類                   電池 CR2032 CR2412
リモコンキー/スマートキー 1個
カードキー 1個
リモートスタート(プレミアム) 2個
リモートスタート (ベーシック)

必要な電池は、ネットで購入してください。

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2 必要な工具

リモートスタートのみ工具が必要です。工具と言っても細い+ドライバーです。精密ドライバーとか持っていればそれを使ってください。

他のキーは工具無しで電池交換可能です。リモコンキー/スマートキーは、工具じゃないですが、高級割り箸が必要です。2/4 Lexus リモコンキー/スマートキーの電池(バッテリー)交換の手順紹介のときに詳しく書きます。

 

これで電池交換の準備はできました。本日は、ここまでです。次回からは、実際の電池交換手順をご紹介します。

2/4 Lexus リモコンキー/スマートキーの電池(バッテリー)交換

3/4 Lexus カードキーの電池(バッテリー)交換

4/4 Lexus リモートスタート(プレミアム)の電池(バッテリー)交換

ヤマハのルータ NVR500をファイルサーバに

ファイルサーバを2拠点で共有する ・・・ルータを越えて

「ファイルサーバを2拠点で共有する  ルータを越えて」では拠点間のファイルサーバを共用することに成功しました。今回は、NVR500 に USB HDD を接続してファイルサーバにしてみます。


NTTフレッツ光

ヤマハのルータ NVR500 をファイルサーバにするメリット

ファイルサーバの共用ができたから、わざわざ NVR500 をファイルサーバに仕立てるひつようはないんじゃない?  って突っ込みですよね。NVR500 をファイルサーバにするメリットが実はあったんです。製品の特長を書いたページの下の方に「ファイル共有 / 同期」と言う説明があり、こう書かれています。「NVR500に接続された外部メモリ間で同期(ミラーリング)をすることもでき...」つまり、拠点間でファイルの同期が可能になるわけです。使い方としては、ファイルの同期機能を使って、物理的に離れた拠点に自動バックアップをほぼリアルタイムで取れることになります。それも、NGN網で VPN 接続しているわけですから超高速に同期できるのです。これが Internet 経由であれば、制限がかかり上りが xMbps だの、下りが yyMbps になるわけですが、1Gbps に近い速度で同期可能です。ただし、I/F が USB 2.0 なのでそこがボトルネックになってしまうかもしれません。USB 3.0 だったらな~。

さて、NVR500 なんですが、これに接続可能な USB HDD には条件があります。この条件を確認せずに接続すると痛い目にあるので注意してください。痛い目って言うのは、動かないってことです。

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それでは、その条件を確認しましょう。

  1. インターフェースは、USB 2.0 Type A です
  2. 供給可能電流は、500mA です
  3. ファイルシステムは、FAT16 または FAT32 です
  4. HDD 容量上限は、FAT32 の場合 2TB です

1 インターフェースは、USB 2.0 Type A

コネクタは、USB 2.0 Type A です。普通に PC にあるコネクタ形状ですね。最新の USB 3.1 とかではないです。USB 3.0 でも接続可能ですが、動作モードは USB 2.0 の速度になります。

2 供給可能電流は、500mA

説明書には書かれていますが、USB HDD を接続する場合は、500mA 以下の消費電流でも動作しません。実験で確認済みです。また、YAMAHAのサイトには、外部メモリ接続時の注意事項として、「消費電流が250mA以下のバスパワー供給のみで動作するフラッシュメモリであること」と言う記述もあります。どっちが正しいかはYAMAHAさんに確認してください。私は問い合わせしていませんが、実験では、300mAの USB HDD でNGだったので、WEBの記載のほうが正しいのかもしれません。

3 ファイルシステムは、FAT16 または FAT32 です

I/F 同様に、ちょっと古い規格です。せめて NTFS にしてほしいところですが、FAT32 止まりです。しかも、FAT32 でHDD をフォーマットするには、Windows10 の標準機能ではできないし、もちろん NVR500 単体でもフォーマットはできません。I-O DATA ハードディスクフォーマッタにお世話になるしかありません。I-O DATA の HDD を幸い持っていたのでお世話になりました。これを PC に入れてPCでFAT32フォーマットしてから NVR500 に接続すると認識されます。

4 HDD 容量上限は、FAT32 の場合 2TB です

ファイルシステムが、FAT32 と言うことは、1ファイルあたりの容量も制限されるし、接続可能な HDD 容量も制限されます。ファイルサイズは最大 4GB。パーティションサイズは最大 2TBです。

 

以上のような仕様/制限範囲で接続可能な USB HDD を探して接続することになります。

私のところでは、まず IO-DATA の手持ちの古い USB HDD を接続してみました。FAT32 でフォーマットしなおしてからですが、問題なく接続できました。この HDD は、容量が数百GBしかなかったため、新たに 2TB の 2.5″ HDD を USB HDD ケースに入れて接続する検討をしました。それで、次のものを2点づつ購入しました。

HDD

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USB HDDケース

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選定理由をは次のとおりです。

HDD:速度は重視せず、価格で勝負! リモート同期するので、データの冗長性は NVR500 で確保できます。よって信頼性なんかも考慮せず。

USB HDD:小型なので、簡単に取り外されてしまう可能性がある。よって、ロックがかかるものが良い。テンキーが付いていて、ロックコードを入力しないとアクセスできない仕組みです。ロックコードは、起動後1回入力すればあとは電源が切れるまでアクセス可能です。(後に、この仕様が違うことが判明します。10分アクセスがないとロックされるんです。困った~)

こんな理由でこれらの商品を選びました。2セット購入したのは、2拠点に1セットづつ置いて、リモート同期するためです。

ロックコードの設定も、解除も PC 接続は必要ではないので、NVR500 には持ってこいです。

今回は、ここまです。次回は、 NVR500 に USB HDD を接続できなかった?⇒できた? 話を色々と書いていきます。

ヤマハのルータ NVR500をファイルサーバに その2 FAT32フォーマット


NTTフレッツ光

ファイルサーバを2拠点で共有する ・・・ルータを越えて

1 拠点間をヤマハのルータのVPN機能で常時接続する

「1 拠点間を VPN で常時接続する」の中で、目的を3つ書きました。

  1. 2か所の事務所を VPN で接続する
  2. 電話番号を2か所の事務所で共用する
  3. ファイルサーバを2か所の事務所で共用する

この3番目を実現する話を書きます。この話はあまり難しい話ではないのですが、ハマると言えばハマるかもしれません。

ヤマハのルーターを超えて2拠点間でファイルサーバーを共用するには

まずは、構想/妄想の図を見てください。

右側の拠点Aにファイルサーバがあります。具体的には、CentOS 上に作った SAMBA サーバです。これは、拠点Aで元々使っていたサーバです。ずーっと使っていたので、設定も頭の中からは消えています。安定動作しているし。


NTTフレッツ光

このファイルサーバを、左の拠点B からも使えるようにしたいと言うのが目的の3番でした。

これを実現するためには、いくつか確認/設定や検討しなければならない事項があります。ここで書いている時点では既にわかっている事項ですが、図の構成を構築していた時点では1つ抜け、2つ忘れ…。てな訳で、ここで整理します。

  1. PC-B がファイルサーバを探せること
  2. PC-B からファイルサーバへの通信が通ること
  3. ファイルサーバが PC-B を受け入れること

抽象的な表現になりましたが、1つづつ説明します。

1 PC-Bがファイルサーバを探せること

Windows の世界(個人的には大っ嫌いです、Microsoft のネットワーク)では、ファイル共有は NETBIOS とか言うわけのわからないもので実現していました。現在は、基本的に NBT(NetBIOS over TCP/IP)というプロトコルで実装しているみたいです。嫌いなので、あまり勉強していませんが。エクスプローラーのアドレスバーで「¥¥サーバ」と入力するとそのサーバの資源が見れたりします。しかし、このサーバの名前から実際の IPV4 アドレスをどうやって探しているのかというと、それが NBT なんです。基本的にブロードキャストで探すのですが、同一セグメントしか有効ではありません。結局拠点内しか探せないと言うことです。

これを解決するには、WINS サーバを導入するか、lmhosts に登録するかどちらかです。規模が大きければ WINS サーバの導入が良いかもしれませんが、数台規模であれば、lmhosts で解決します。Windows の NBT の名前解決をするためののファイル名が lmhosts です。Linux/UNIX の /etc/hosts と基本は同じです。場所は、

C:\Windows\System32\drivers\etc\lmhosts

です。初期状態では無いので、同じディレクトリ内にある lmhosts.sam をコピーして使います。ちなみに、管理者権限が必要ですので、ご注意を。

ファイルをコピーしたら、メモ帳などで編集します。この時もメモ帳は管理者権限で起動してください。そして、ファイルの最後に次ぎの一行を追加します。ああ、最初に言ってませんでしたが、PC-の話です。

192.168.0.9    fs001

ファイルサーバの IPV4 アドレスとファイルサーバの名前/ホスト名を記述します。/etc/hosts と同じですね。これだけです。 これで、ファイルサーバの名前解決ができるようになります。

ちなみに、同じディレクトリに hosts ファイルもあります。なぜ分けているのか意味不明。だから Microsoft は嫌いです。同じでいいじゃん。

2 PC-からファイルサーバへの通信が通ること

lmhosts で名前解決ができたからと言って通信できるわけでもありません。ping でまずは疎通確認してください。ping が通らなければ、ファイルサーバの経路情報を確認しましょう。PC-は、192.168.2.0/24 のセグメントにいます。そこへの経路がサーバに入っていればOKです。確認は、netstat -r ですね。

# netstat -r
Kernel IP routing table
Destination     Gateway         Genmask         Flags   MSS Window  irtt Iface
192.168.0.0     *               255.255.255.0   U         0 0          0 eth0
192.168.76.0    *               255.255.255.0   U         0 0          0 vmnet8
192.168.127.0   *               255.255.255.0   U         0 0          0 vmnet1
default         setup.netvolant 0.0.0.0         UG        0 0          0 eth0

この例では、default として、 NVR500 が動的に登録されています。 NVR500 のアドレスが、なぜか setup.netvolante になっていますが、なぜでしょ? これは良くわかっていませんが、setup.netvolante=ルータ-です。ルーターは、192.168.2.0/24 への経路情報を静的に登録してありますので、めでたく通信可能なことが確認できます。ルーターA の経路情報の話は、「6 拠点間をヤマハのルータのVPN機能で常時接続する VPN トンネル設定」を見てください。

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そして、次はルータのフィルターです。今回は、同じ社内の拠点間と言うことでたまたまフィルターはかけていませんので、そのまま通ります。フィルターの話も、「6 拠点間をヤマハのルータのVPN機能で常時接続する VPN トンネル設定」を見てください。

3 ファイルサーバが PC-を受け入れること

最後にファイルサーバ側の話です。これ、ちょいハマりましたというか、気が付かずに3日放置してしまいました。放置と言っても、他の仕事をしていたわけですが。SAMBA の設定ファイル /etc/samba/smb.conf を見てください。この中にこのような設定をしていました。

hosts allow = 127. 192.168.0.0/24

これは、受け入れるクライアントを自分自身と192.168.0.0/24 のセグメント内のホストに限定しています。このままだと、PC-B 192.168.2.20 からのアクセスは拒否されます。それで次のように変えました。

hosts allow = 127. 192.168.0.0/20

これで、192.168.0.0/20~192.168.128.0/20 の範囲のホストを受け付けます。これじゃ、やり過ぎじゃんと思う方は、下記の設定で厳密に拠点のセグメントを追加してください。

hosts allow = 127. 192.168.0.0/24 192.168.2.0/24

これで拠点の PC-から拠点のファイルサーバの資源にアクセス可能になります。もちろん、アカウントがある前提です。

今回は、ここまです。次回は、 NVR500 に USB HDD を接続してファイルサーバ化する話を書きます。

ヤマハのルータ NVR500をファイルサーバに その2 FAT32フォーマット


NTTフレッツ光

AI メール to CSV

前回の記事では、NNConsole でメールを学習させるんは、メールを CSV に変換するというところまで書きました。

AI ことはじめ(スパムメール判定)



NNConsole  学習用 CSV

NNConsole が読み込む CSV は2種類です。データ CSV とデータセット CSV です。これらには、次のような条件があります。この条件は、他にもあるのですが、私が学習させてメールをCSVに変換した時の条件として書きます。

  • 1メールを 1CSV ファイルにする → これをデータ CSV と言います
  • 学習には数万のメールを使うので、CSV も数万ファイルになります
  • 数万のメールすべてが、Spam か正常メールかあらかじめわかっている必要があります。この判定は、私がコツコツコツコツコツコツコツコツと振り分けたものです
  • その数万ファイルの一覧を別な1つの CSV にする→データセット CSV と言います
  • データセット CSV1 つとデータ CSV 数万(数百でもいいのです)全体で1つのデータセットとして NNConsole に登録します
  • データ CSV は、すべて同じ行数、列数でなければなりません。私が今回作成したのは、1行x約100列のものです。
  • データ CSV の各列には、そのメールの属性を数値化していれます
  • NNConsoleの推奨数値は、-1.0~1.0 なので、メールの各属性をこの数値に変換することになります
  • データセット CSV は、数万行x2列のものです
  • データセット CSV の1列目は、データ CSV のパスです
  • データセット CSV の2列目は、そのデータ CSV の元となったメールが Spam か正常なメールかと言う2値(1または0)が入ります。

このデータセットの塊をどう作るかが AI 学習の要です。データセットさえできてしまえが、学習させる時間は、3分でした。いや、その前にニューラルネットワークを定義しなければならなかったです。このニューラルネットワークの定義と言うか設計は、素人にはかなり敷居が高いです。プロに聞いても、経験と勘が物を言うと言われるくらいです。

学習用 CSV の中身

データセット CSV の中身については、すでに上で説明しました。データ CSV の行/列数も説明しましたが、メールの属性がどう変換されて CSV に配置されているかと言うことについてはまだ説明していませんので、ここで簡単に説明します。簡単というのは、この中身が実は試行錯誤で苦労したノウハウであり、大っぴらにはできない部分なので、さわりだけ説明します。

メールの構造としては、ヘッダー、本文、添付ファイルの大きく3つに分けることができます。ヘッダーには、宛先、送信者、Subject、送信日付などが入っています。本文には、普通に文章が入っています。添付ファイルは、ファイル名とエンコードされたファイルの中身が入っています。これらの情報を数値化するのです。

例えば、「送信者のドメインは、jpか」と言ったことをデータCSVに落とすわけです。jpドメインであれば、1。それ以外であれば0と言った具合です。このように様々な観点でメールの中身を0~1に置き換えるのです。データCSVに落とした属性を一部ご紹介します。

  • 添付ファイルの有無
  • 添付ファイルが実行形式か
  • Subject は日本語か
  • 本文はあるか
  • 本文は日本語か
  • 本文は HTML か
  • 本文に URL が記述されているか

などなど、全部で100項目くらいをデータ CSV に落としています。例示はしましたが、他の項目については企業ノウハウなので、ここでは開示することはできません。悪しからず。

今回は、ここまでです。いかがでしたでしょうか。AI や 人口知能に興味はわいてきましたでしょうか。



 

7 拠点間をヤマハのルータのVPN機能で常時接続する・・・Internetアクセスの共用

6 拠点間をヤマハのルータのVPN機能で常時接続する・・・VPN トンネル設定

前回は、「6 拠点間を VPN で常時接続する VPN トンネル設定」で両拠点の VPN/IPIP トンネルで接続する方法を書きました。拠点間は、自由にデータのやり取りができるわけです。

今回は、拠点が、拠点Bを通して Internet にアクセスするための設定について書きます。この設定をすることで、拠点側ではプロバイダ契約が不要になります。

 

プロバイダ契約は不要と言ってもフレッツ光ネクストは絶対に必要です。お間違いのないように。

フレッツ光ネクストの乗換や新規申し込みは ↓↓↓ こちらからどうぞ。


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ヤマハのルータでInternetアクセスを共用する

ほとんどの設定は、終わっています。拠点のデフォルトルートはすでに拠点に向いています。

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感想(5件)

拠点A NVR500 A

ip routing on
ip route default gateway tunnel 2
ip route 123.107.190.0/24 gateway pp 2
ip route 192.168.2.0/24 gateway tunnel 2
ip route 220.210.194.0/25 gateway pp 2
ip route 220.210.198.0/26 gateway pp 2
ip icmp log on
ip keepalive 1 icmp-echo 60 10 192.168.2.1

 

拠点Bもスタティックルートは出来上がっています。

拠点B NVR500 B

ip routing on
ip route default gateway pp 1 filter 500000 gateway pp 1
ip route 123.107.190.0/24 gateway pp 2
ip route 192.168.0.0/24 gateway tunnel 2
ip route 220.210.194.0/25 gateway pp 2
ip route 220.210.198.0/26 gateway pp 2
ip icmp log on
ip keepalive 1 icmp-echo 60 10 192.168.0.1

残る設定はフィルターです。拠点では、プロバイダ設定をした後、 VPN 設定をする前にはこのようなフィルタが自動で設定されていました。

ip filter 200000 reject 10.0.0.0/8 * * * *
ip filter 200001 reject 172.16.0.0/12 * * * *
ip filter 200002 reject 192.168.0.0/16 * * * *
ip filter 200003 reject 192.168.2.0/24 * * * *
ip filter 200010 reject * 10.0.0.0/8 * * *
ip filter 200011 reject * 172.16.0.0/12 * * *
ip filter 200012 reject * 192.168.0.0/16 * * *
ip filter 200013 reject * 192.168.2.0/24 * * *
ip filter 200020 reject * * udp,tcp 135 *
ip filter 200021 reject * * udp,tcp * 135
ip filter 200022 reject * * udp,tcp netbios_ns-netbios_ssn *
ip filter 200023 reject * * udp,tcp * netbios_ns-netbios_ssn
ip filter 200024 reject * * udp,tcp 445 *
ip filter 200025 reject * * udp,tcp * 445
ip filter 200026 restrict * * tcpfin * www,21,nntp
ip filter 200027 restrict * * tcprst * www,21,nntp
ip filter 200030 pass * 192.168.2.0/24 icmp * *
ip filter 200031 pass * 192.168.2.0/24 established * *
ip filter 200032 pass * 192.168.2.0/24 tcp * ident
ip filter 200033 pass * 192.168.2.0/24 tcp ftpdata *
ip filter 200034 pass * 192.168.2.0/24 tcp,udp * domain
ip filter 200035 pass * 192.168.2.0/24 udp domain *
ip filter 200036 pass * 192.168.2.0/24 udp * ntp
ip filter 200037 pass * 192.168.2.0/24 udp ntp *
ip filter 200080 pass * 192.168.2.1 tcp * 49501
ip filter 200081 pass * 192.168.2.1 tcp * 49502
ip filter 200098 reject-nolog * * established
ip filter 200099 pass * * * * *

自拠点のアドレス 192.168.2.0/24 に関してのフィルターが多数あります。これを、拠点も対象となるように書き換えます。緑の行です。拠点用のフィルターを追加しても良いのですが、横着してサブネットマスクを広げました。具体的な一例を書きますと、

ip filter 200003 reject 192.168.2.0/24 * * * *
   ↓
ip filter 200003 reject 192.168.0.0/20 * * * *

1行目の 192.168.2.0/24 を3行目の 192.168.0.0/20 のように変更します。4bit 分広げたわけです。192.168.0.0/20~192.168.128.0/20 までを対象にしたわけです。

ip filter 200000 reject 10.0.0.0/8 * * * *
ip filter 200001 reject 172.16.0.0/12 * * * *
ip filter 200002 reject 192.168.0.0/16 * * * *
ip filter 200003 reject 192.168.0.0/20 * * * *
ip filter 200010 reject * 10.0.0.0/8 * * *
ip filter 200011 reject * 172.16.0.0/12 * * *
ip filter 200012 reject * 192.168.0.0/16 * * *
ip filter 200013 reject * 192.168.0.0/20 * * *
ip filter 200020 reject * * udp,tcp 135 *
ip filter 200021 reject * * udp,tcp * 135
ip filter 200022 reject * * udp,tcp netbios_ns-netbios_ssn *
ip filter 200023 reject * * udp,tcp * netbios_ns-netbios_ssn
ip filter 200024 reject * * udp,tcp 445 *
ip filter 200025 reject * * udp,tcp * 445
ip filter 200026 restrict * * tcpfin * www,21,nntp
ip filter 200027 restrict * * tcprst * www,21,nntp
ip filter 200030 pass * 192.168.0.0/20 icmp * *
ip filter 200031 pass * 192.168.0.0/20 established * *
ip filter 200032 pass * 192.168.0.0/20 tcp * ident
ip filter 200033 pass * 192.168.0.0/20 tcp ftpdata *
ip filter 200034 pass * 192.168.0.0/20 tcp,udp * domain
ip filter 200035 pass * 192.168.0.0/20 udp domain *
ip filter 200036 pass * 192.168.0.0/20 udp * ntp
ip filter 200037 pass * 192.168.0.0/20 udp ntp *
ip filter 200080 pass * 192.168.2.1 tcp * 49501
ip filter 200081 pass * 192.168.2.1 tcp * 49502
ip filter 200098 reject-nolog * * established
ip filter 200099 pass * * * * *

あとは、拠点Aから Internet に行けるか確認です。google の DNS サーバ、8.8.8.8 などに ping を打って返ってきたらOKです。返ってこなければ、ルーターA、ルーターB、PC-のルーティングテーブルを確認してください。どこかにこぼれる原因があるはずです。そこになければ、ルーターA、ルーターのフィルタに引っかかっている可能性があります。ログのデバッグモードを有効にして確認してみてください。

今回の設定で一通りネット環境のベースはできあがりました。次回は、ファイルサーバの共用について書く予定ですが、ネットワークとはちょっと話題がずれてしまいます。

 

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5 拠点間をヤマハのルータのVPN機能で常時接続する・・・拠点のIPV4設定

4 拠点間をヤマハのルータのVPN機能で常時接続する・・・NVR500のVPN設定準備その2

前回は、「4 拠点間を VPN で常時接続する NVR500 の VPN 設定準備その2」で IPV6 アドレス関連の設定をする方法を書きました。

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今回は、拠点内の IPV4 アドレスについて書きます。ここは、いたって簡単な話だけになりますが、次の VPN 設定を説明する前に書いておかなければなりませんので、お付き合いを。

ヤマハのルーターの拠点用 IPV4 設定

拠点A、拠点のそれぞれの簡単なアドレスについて図で示します。

右の拠点は、192.168.0.0/24。クラスCのプライベートアドレスです。 IPV6 でも良いのでしょうが、ここは簡単に IPV4 で設計します。

同様に左の拠点Bは、192.168.2.0/24 です。

拠点内には、それぞれルータの NVR500 と疎通確認用にPCを用意してあります。 NVR500 のLAN1 は、4ポートのSW HUBになっていて、ここのアドレスは、アドレス部が1です。つまり、拠点Aは、192168.0.1、拠点Bは、192.168.2.1です。WAN側は、1ポートがあり、ここの IPV4 のアドレスは DHCP で受け取る設定をします。WAN ポートは SSH などで入ってコマンド設定する場合、LAN2 として扱います。WAN と言うパラメータは出てきませんので注意してください。この件でもハマったことは前にも書きましたが、再度ここでも警告しておきます。ハマりますよ~。LAN2 とか lan2 とかマニュアルで出てきたら物理の WAN ポートと読み替えてください。

PCは、ホスト部のアドレスがそれぞれ10と20で設定しています。

 

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それでは、 NVR500 の実際の設定内容を示します。たった2行です。

拠点A NVR500 A

ip lan1 address 192.168.0.1/24
ip lan2 address dhcp

拠点B NVR500 B

ip lan1 address 192.168.2.1/24
ip lan2 address dhcp

違いは、アドレスの3オクテット目が02かの違いだけです。

設定内容を確認するには、WEB管理画面で[トップ] > [詳細設定と情報] > [システム情報のレポート作成]を選択します。表示された中に次の項目があるので確認してください。拠点Bのみ掲載します。拠点Aもアドレスの違いだけですので。

【 LAN1情報 】
# show status lan1
LAN1
説明:                           
IPアドレス:                     192.168.2.1/24 
イーサネットアドレス:           00:a0:de:7f:da:f6
  :
省略
  :
【 LAN2情報 】
# show status lan2
LAN2
説明:                           
IPアドレス:                     (DHCP)

LAN1には、指定したアドレスが割り当たっています。

LAN2 には、DHCP と書かれていますが、DHCP サーバは LAN2 側にはいないので、アドレスは割り当たっていません。特に問題はありませんので、このままにします。なぜDHCPにしているかと言うと、拠点A側の HGW との関係上、拠点AではDHCPにする必要があり、それに合わせるために拠点Bも共通の設定にしています。HGW の関係の話は、また別な機会に書きます。

今回の設定は、ここまでです。いよいよ次回から VPN の設定に入ります。

6 拠点間をヤマハのルータのVPN機能で常時接続する・・・VPN トンネル設定

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6 拠点間をヤマハのルータのVPN機能で常時接続する・・・VPN トンネル設定

5 拠点間をヤマハのルータのVPN機能で常時接続する・・・拠点のIPV4設定

前回は、「5 拠点間を VPN で常時接続する 拠点の IPV4 設定」で両拠点のIPV4関連の設定をする方法を書きました。

今回は、いよいよ VPN のトンネルを設定します。

 

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アドレスのおさらい

拠点A、拠点のそれぞれのアドレスについて図でおさらいします。

右の拠点は、192.168.0.0/24。クラスCのプライベートアドレスです。

同様に左の拠点は、192.168.2.0/24 です。

また、「3 拠点間を VPN で常時接続する NVR500 の VPN 設定準備その1」で確認したLAN2(WAN ポート)の IPV6 アドレスもそれぞれ図に示しています。アドレス自体は抽象化して示しているので、実際のアドレスとは違います。

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ヤマハのルーターのVPN 設定

VPN トンネルには、色々と種類があります。「2 拠点間を VPN で常時接続する 必要なモノは」で YAMAHAル ータの機種について書きましたが、その中に VPN/IPSEC と VPN/IPIP と言う表記があります。代表的な拠点間を接続する VPN の方式です。違いは、暗号化のあり/なしです。残念ながら NVR500 には暗号化の VPN/IPSEC を持っていないので、ここでは、 VPN/IPIP の設定について紹介します。

VPN/IPIP でもいろいろとやり方がありますが、今回の目的である NGN網から出ずに拠点間を結ぶので、 IPV6 のトンネルの外側として、内側に IPV4 のデータを流す方式で行います。

拠点A NVR500 A

### TUNNEL 2 ###

tunnel select 2
 tunnel name ToOfficeB-IPIP
 description tunnel A-Btunnel
 tunnel encapsulation ipip
 tunnel endpoint address 2400:xxxx:yyyy:zzzz:aaaa:bbbb:cccc:dddd 2422:xxxx:yyyy:zzzz:aaaa:bbbb:cccc:dddd
 ip tunnel secure filter in 200099
 ip tunnel secure filter out 200099
 ip tunnel tcp mss limit auto
 tunnel enable 2

拠点B NVR500 B

### TUNNEL 2 ###

tunnel select 2
 tunnel name ToOfficeA-IPIP
 description tunnel A-Btunnel
 tunnel encapsulation ipip
 tunnel endpoint address 2422:xxxx:yyyy:zzzz:aaaa:bbbb:cccc:dddd 2400:xxxx:yyyy:zzzz:aaaa:bbbb:cccc:dddd
 ip tunnel secure filter in 200099
 ip tunnel secure filter out 200099
 ip tunnel tcp mss limit auto
 tunnel enable 2
tunnel select none

3行目:★必須。これからトンネル2番の設定をするという宣言です。なぜ1番じゃなく2番なの?  それは、1番に試験的に VPN/IPSEC のトンネルを掘ってみたからです。結局 IPSEC では仕様上だめなので、2番の IPIP を使っていると言うわけです。深い意味はありません。

4行目:トンネル2番に名前を付けています。2番の数字2が出てきませんが、3行目以降はトンネル2番に関する設定と認識されます。この名前は、特に設定しなくても構いません。WEB 管理画面に表示されるときの名前です。

5行目:トンネルの説明です。これも特に設定しなくても構いません。

6行目:★必須。 VPN トンネルの中でもこのトンネル2番は、IPIP 方式のトンネルであると宣言/設定しています。

7行目:★必須。トンネルの入口、出口の IPV6 のアドレスを指定しています。入口が自拠点、出口が対向拠点です。よって、この設定は拠点B 側の設定なので、拠点B 拠点の並びで設定しています。

8-9行目:★必須。200099番の IPV4 フィルターをトンネルの入口に対して IN/OUT 両方向に適用しています。200099番のフィルターは、何でも通す設定なので、本当はいらないのかもしれませんが、念のため設定しています。200099番は、次のような設定です。

ip filter 200099 pass * * * * *

10行目:★必須。TCPデータのセグメントサイズの最大値を自動調整するという設定です。ここはあまり深く考えずに設定してください。

11行目:★必須。この設定をして初めてトンネル2番が動き出します。

12行目:3行目でこれからトンネル2番の設定を始めますと宣言しましたが、今度は「終わります」の宣言です。これをしないと、これに続く設定が間違ってトンネル2番にされることもあるので、注意してください。WEB管理画面で、[トップ] > [詳細設定と情報] > [本製品の全設定(config)のレポート作成]で表示した設定には、この行が入っていないので注意してください。入れなきゃ絶対ダメと言うことはないのですが、設定作業の順番によってはおかしくなります。YAMAHA さんも、この画面に入れて欲しいものです。

VPN の確認

WEB管理画面のトップ画面のプロバイダ接続のすぐ下にトンネル2番の表示が出てきます。

うまくいってますね。でも安心はまだ早い。ここで通信中と表示されててもダメなんです。これって、単にTUNNEL[02] が起動してますよみたいな感じです。つまり、受入準備は完了してますってことでしょうか。実際対向と接続できているかは別問題のようです。まあ、でもここでトンネルの設定がされているかは確認できます。

注)ちなみに、手動でコツコツと設定した場合、この画面に表示されないことがあります。なぜかはわかりません。バグだと思いますが、次に紹介するコマンドで確認すると、画面に出ないトンネル番号でも動いていることがわかります。なので、画面に出ないからと言って焦らないでください。

次にssh等に NVR500 に入ります。そこで、次のコマンドを打ちます。

# show status tunnel 2
TUNNEL[2]:
説明: A-Btunnel
  インタフェースの種類: IP over IP
  トンネルインタフェースは接続されています
  開始: 2018/05/25 13:22:36
  通信時間: 1日35分14秒
  受信: (IPv4) 1458959 パケット [129303608 オクテット]
        (IPv6) 0 パケット [0 オクテット]
  送信: (IPv4) 5011929 パケット [1709518738 オクテット]
        (IPv6) 0 パケット [0 オクテット]

これで、送受信の IPV4 が出ていればまずは一安心です。出ていないかもしれませんが、それは次の設定がまだされていないからです。

スタティックルートの登録

晴れてトンネルは掘れました。トンネルだから日が差さずに暗いから晴れてはないだろ。と思いながら、次はスタティックルートの登録です。静的経路情報ってやつです。お互いにトンネルはできたので、相手の出口側にどんなネットワークがあるのか教えなければなりません。設定は次のとおりです。

拠点A NVR500 A

ip routing on
ip route default gateway tunnel 2
ip route 123.107.190.0/24 gateway pp 2
ip route 192.168.2.0/24 gateway tunnel 2
ip route 220.210.194.0/25 gateway pp 2
ip route 220.210.198.0/26 gateway pp 2
ip icmp log on
ip keepalive 1 icmp-echo 60 10 192.168.2.1

拠点B NVR500 B

ip routing on
ip route default gateway pp 1 filter 500000 gateway pp 1
ip route 123.107.190.0/24 gateway pp 2
ip route 192.168.0.0/24 gateway tunnel 2
ip route 220.210.194.0/25 gateway pp 2
ip route 220.210.198.0/26 gateway pp 2
ip icmp log on
ip keepalive 1 icmp-echo 60 10 192.168.0.1

1行目:★必須。 IPV4 ルーティングを有効にする宣言です。

2行目:★必須。拠点Bは、 Internet に接続されています。その接続は、 PPPoE の1番で接続しているので、デフォルトルートを pp 1 にするという設定です。この設定自体は、プロバイダ1番の設定をすると勝手に入れてくれます。

これに対し、拠点の方はプロバイダ契約をしていません。していないというか、解約しました。なぜ?  拠点A の Internet アクセスは、拠点経由で可能なので、プロバイダ契約を2つする必要がないからです。それでデフォルトルートを今回作成したトンネル2番に向けています。

3、5、6行目:★必須。まだ紹介していませんが、フレッツ情報サイトにアクセスするためのルーティング情報です。特に無くてもかましませんが、入れておいてください。

4行目:★必須。ここが重要です。トンネルの向こう側のアドレスを設定しています。拠点では、拠点のアドレスを。また、拠点ではその逆です。

6行目:icmp のログを記録する設定です。ただし、デバッグログを有効にしたときのみです。無くてもかまいません。

7行目:ping を定期的に飛ばして、接続確認を行う設定です。IPIP は常時接続なので、無くても良いはずですが、念のため、石橋を叩くために入れました。60秒間隔で、10回応答がないとアウトと言う内容です。

ここまで出来たら、save して、restart かけましょう。save は、設定内容を不揮発性メモリに保存する。restart は、再起動。ついでに、設定内容をファイルに落としましょう。[トップ] > [詳細設定と情報] > [設定ファイル・ファームウェアファイルのコピー]でできます。microSD などを入れて設定すると、そこに保存可能です。設定方法は割愛しますが。また、 [トップ] > [詳細設定と情報] > [本製品の全設定(config)のレポート作成]で WEB に表示してそれを保存しても良いでしょう。

でも、ここでまたハマった話を。[トップ] > [詳細設定と情報] > [設定ファイル・ファームウェアファイルのコピー]保存したファイルから復元ができません!まいりました。なんのための保存なのか。復元すると、 NVR500 は再起動を繰り返します。バグですきっと!  結局、手動で設定し直すはめになります。YAMAHAさん、なんとかしてください!

みなさん [トップ] > [詳細設定と情報] > [本製品の全設定(config)のレポート作成]でしっかり記録しておきましょう。

疎通確認

疎通確認は、まず NVR500 間で行います。拠点 NVR500 に ssh 等で入って、ping を打ちます。

# ping -c 3 192.168.2.1
192.168.2.1から受信: シーケンス番号=0 ttl=255 時間=0.031ミリ秒
192.168.2.1から受信: シーケンス番号=1 ttl=255 時間=0.029ミリ秒
192.168.2.1から受信: シーケンス番号=2 ttl=255 時間=0.030ミリ秒

3個のパケットを送信し、3個のパケットを受信しました。0.0%パケットロス
往復遅延 最低/平均/最大 = 0.029/0.030/0.031 ミリ秒

接続されていないと、しばらくだんまりになります。その時は、Ctrl+C で中断してください。

つづいて、拠点 NVR500 から拠点の PC-へ。

# ping -c 3 192.168.2.20
192.168.2.4から受信: シーケンス番号=0 ttl=127 時間=1.725ミリ秒
192.168.2.4から受信: シーケンス番号=1 ttl=127 時間=0.329ミリ秒
192.168.2.4から受信: シーケンス番号=2 ttl=127 時間=0.334ミリ秒

3個のパケットを送信し、3個のパケットを受信しました。0.0%パケットロス
往復遅延 最低/平均/最大 = 0.329/0.796/1.725 ミリ秒

正常に接続されていれば、このように応答があります。しかし、ここでもハマりました。PC-から応答がありません。PC-側で WireShark でパケットキャプチャしてみましたが、ICMP リクエストは確かに届いているのですが、リプライを返しません。逆方向も同じ結果でした。パケットキャプチャを見ていると、ルータ-B が port unreachable を出していることがたまに見かけられました。なんだろ。しばらくして原因を思いつきました。セキュリティソフトを最近 Norton から McAfee に変えたのです。もしやと思い、McAfee のファイヤーウォールを off にすると通りました。こいつか原因は。ping くらい返してやれよって感じです。設定を変更して、拠点間の疎通確認は終わりです。

あとは、拠点A から Internet に行けるか確認ですが、まだ設定が必要なので、本日は、ここまでです。次回は、 Internet の共用です。

 

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7 拠点間をヤマハのルータのVPN機能で常時接続する・・・Internetアクセスの共用