3D 四目並べゲーム

ここに来たあなた。”3D” とか  “ゲーム” とかで検索して来たんじゃないですか?

残念ながら、ダウンロードするゲームはここにはありません。DIY で作る木製立体四目並べゲームについての記事です。でも、せっかく来たんだから、軽く読んでやってください。

手作り 木製立体四目並べゲーム盤

まずは、完成した姿からご覧ください。

ごめんなさい、最近の作品ではないので日焼けしてます。

大きさは、18cm四方、高さが12cmくらいです。小さなボードゲームです。

遊び方は、碁盤で子供のころよくやった五目並べの四目版です。ただし、3Dとあるように、2次元の縦横斜めだけじゃなく、さらに垂直方向の縦や斜めなど、立体的な四目で勝負します。よって、2次元の五目並べよりも頭を使うかもしれません。たぶん。

材料と工具

材料から説明します。必要な材料は4種類です。

  1. ベース板   集成材   18~20mm厚  180mmx180mm 1枚
  2. 駒  20Φ 丸棒  長さ900mm 2本
  3. 軸  6Φ  丸棒  長さ 900mm 2本
  4. スプレー塗料  1本
  5. 木工ボンド 少々

材料は、ホームセンターに行け大体手に入るかと思います。通販でももちろん手に入ります。

ベース板は集成材じゃなくてもいいです。厚さももっと厚くてもいいです。余ってる材料があればそれを利用してください。18mmより薄いと、軸を挿す穴の深さを取れるか心配ですね。集成材の幅が 200mmと言うのがあるのですが、200mm x 200mm にカットすると、駒とのバランスが若干悪く、見た目がやぼったくなります。カットが面倒で、見た目も気にしなければ 200mm x 200mm でもかまいません。

次に工具について。

  1. ボール盤またはドリル+ドリルスタンド
  2. トリマー
  3. 電動ジグソーまたは電動糸鋸
  4. サンドペーパー  400番、800番
  5. 防護メガネ

手に持つタイプの電動ドリルは出来上がりに難が出ます。かなりいびつな仕上がりになると思います。ベース版に垂直に穴を空ける必要があり、どうしても手持ちのドリルだと、垂直に穴を空けることができません。やはりボール盤があったほうがいいです。でも、ボール盤が無くてもなんとかなります。手持ちの電動ドリルでもオプションで簡易ボール盤にできるドリルスタンドなるものがあります。私は、それを使いました。こんな ↓ ↓ ↓ のです。

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似たような商品がたくさんありますが、自分の持っているドリルが接続できることを確かめて購入してください。また、ドリルスタンドは、下のほうに被穴空け部材を固定するためのバイスと言うか治具が付いているほうがいいです。上の商品には付いています。これがあると、駒に穴を空ける際に重宝します。

トリマーは、ベース盤の周りの加工に使います。無骨に角ばった四角でいいと言う方は不要ですが、これがあるのと無いのじゃ仕上がりの質が段違いです。

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トリマーで周囲を加工すると、ワンランクもツーランクも DIY の腕が上がった気分になれます。是非チャレンジしてください。他にも色々と使い道があるので、買って損はしない工具です。

電動ジグソーまたは電動糸鋸は、ベース版の4つ角にラウンドのRを付ける際に使用します。これも無骨に角ばった四角でいいと言う方は不要ですが、見た目重視ならRは付けたほうがいいです。私の作品は、電動ジグソーでR20を切り出しました。

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ジグソーも最近じゃコードレスなんですね。私のは、旧式のコード有りですが何とか活躍してくれています。ご苦労様、ありがとう!。

サンドペーパーや、保護メガネは言うに及ばずですよね。電動工具を使う際には十分気を付けて、周りにも気を配ってください。ちなみに、軍手とか付けたまま電動工具を使っちゃだめです。軍手が巻き込まれたら、切り傷で済んだところが、”指一本” なんてなりかねません。工具は基本素手で扱うか、巻き込まれてもすぐに破れる薄いゴム手袋で使ってください。

加工

材料はそんなに多くはないのですが、駒の数が80個もあり、結構大変です。駒は失敗も考え予備も多少作ってください。

図面をまずは見てください。

ベース版は、180mmx180mm にカットし、四隅をジグソーか糸鋸でR20で切り落とします。切った後の段差は、サンドペーパーで丁寧に仕上げてください。

次にボール盤かドリルスタンドで6Φ 深さ10mmの穴を16箇所空けます。深さがみな同じになるように空けてください。

トリマーで周囲を面取りする方法は、トリマーを持っている方ならもうお分かりだと思います。好みの形状で削ってください。

塗装は、お好みでしてください。無地のままでも大丈夫です。私の作品は、オイルフィニッシュだったと記憶しています。塗装したほうがいいかなと思うのは、食事でもしながらと言うか、酒でも飲みながらゲームをしたときに、醤油をこぼしたとかそんなときに塗装がある/なしでシミが防げたりします。その辺の考慮をどこまでするかですね。

次は、駒です。軸はまだ切らないでください。先に駒に取り掛かってください。なぜかと言うと、スプレーで色付けする際、駒を軸用の棒に通して作業すると楽だからです。

駒は、18mm前後の長さに切ります。腕に自信があるかたは手鋸で、自信が無い方は糸鋸あたりが無難です。丸鋸だと、冶具を作らないとちょっと難しいかもしれません。80個+予備を切り出したら、中心に6.5Φの貫通穴をあけます。ここでもボール盤かドリルスタンドが活躍します。対象物である駒は小さいので、バイスなどでうまく固定できる位置を決めて、すべての駒が中心に穴が開くように頑張ってください。ちなみに私の作品は、多少偏心しています。写真の一番下なんかそうですね。多少のことは目をつむっていいでしょう。

駒の穴あけが終わったら、駒に軸用の棒を通します。この際、軸に色が付かないようにメンディングテープなどで養生してから駒を通してください。駒は、スプレーが駒と駒の間にいきわたるように間隔を開けて配置します。ここで着色するのは、半分だけです。間違って全部着色しないように。残り半分も別な色に着色してもいいです。白と黒とか、配色はお好みでどうぞ。

駒が乾いたら、最後に軸の加工です。110mmを16本作ります。カッターでも切れると思います。110mm の算出根拠は、ベース版に挿す部分が10mm、駒を最大5入れるので、18mmx5=90mm、合計100mmです。残り10mmは駒を5個いれても10mm突き出るようにしたからです。個切ったら、両端を面取りしてください。特に、上部は駒を入れるので面取りが十分じゃないと、駒を入れにくく感じます。面取りは、サンドペーパーで行うのが楽かもしれません。カッターや鉋でもいいですが、サンドペーパーで十分でしょう。

組み立て

材料の加工が終わったら、あとは組み立てです。組み立てはいたって簡単です。軸棒をベース版に挿すだけです。でもこの時注意して欲しいのが、ベース版の穴に削りかすが残っていないかと言うことです。残っていると、軸棒が最後まで入らず、高さが変わってきます。6Φのドリルの歯をドリルには付けずに、手で持って1つずつ穴に入れて軽く回してみてください。その時、ベース版を裏返して、作業すると削りかすも出やすいです。

きれいになったら、軸棒に木工ボンドを付けて差し込みます。軽く木槌でたたいて最後まできっちり入れてください。すべて入れ終わったら、逆さまにして机の上に置いてください。軸棒の高さが合っていないとがたつきがあるはずです。飛び出ている軸棒を探して、また木槌でたたきます。あまり勢いつけると軸棒が折れるので注意してください。だめなら、その軸棒の上を少し削ることも考えてみてください。神経質になる必要はないので、多少のがたつきがあってもいいです。

さあ、遊ぼう

出来上がったら、お子様と勝負するのもよし、夫婦でグラスを傾けながら勝負するのもよし。また、きれいに出来上がったら、インテリアとしても結構見栄えがするんじゃないでしょうか。